戦争のこと

終戦記念日前後に、6歳の甥っ子と、第二次世界大戦に関するテレビ番組を見ました。
内容は第二次世界大戦時に各国従軍カメラマンなどが撮影した実録にナレーションがついている映像なのですが、戦闘の場面はもちろん、亡くなった人も写っている衝撃的な映像です。
6歳にはまだ難しいかと思い見せるか迷いましたがなかなか見る機会もないと思い一緒に見ることにしました。
なぜ争うのかという質問に、どこから説明していいのか分からず、国ごとに考え方が違って、土地やエネルギーを奪い合っているんだよ、と簡単な説明をしました。
そして、誰かだけが悪いのではなく、誰もが加害者で誰もが被害者だという意識を持たなければ、被害を受けたと感じた人はその報復を繰り返し争いのループは終わらないという事を伝えたくて、
大切なあなたに戦争に行ってほしくないし、誰も殺してほしくない。どの国にもあなたみたいな子供がいて、その家族がいる。お互い殺したり殺されたりしてはいけない、と話しました。
私の拙い説明で伝わるのか心配でしたが、シンプルに目の前の映像を見る事でとても心に響いたようで、戦争は二度としてはいけないという思いは伝わったようでした。

そんな中、ふと、8/15終戦記念日に地上波で関連番組が著しく少なくなったと気づきました。
前までは、終戦記念日になると地上波のゴールデンタイムは関連番組だらけで、見るつもりはなくても目に入っていたのに、と。

いまはいろんなメディアがあり、地上波の番組構成だけで一概に決めつけるのは乱暴な気もしますが、日本でも戦争は起こりうるという危機感が薄くなっているのを肌で感じました。

私が子供の頃に感じた、戦争への恐怖を、私の甥は知らないまま大人になるかもしれない。
平和な証拠でもある反面、とても恐ろしいことのように思えました。

よく考えれば私の祖父は実際に戦闘に参加した経験を持ち、私にとって戦争を感じる存在が近くにいました。
祖父は外地でたくさんの人を殺した、本当に可哀想なことをした、自分はいつ死んでも良いと、お酒を飲むたびに辛い心のうちを語っていたと聞きました。

祖父は加害者であり被害者でもありました。

戦争には加害者だけの人も、被害者だけの人もいません。戦地に赴けば守るものの為に殺し合うのが戦争です。
また、当時の戦争賛美の風潮に対して積極的に反対しない、戦争を是とする空気を作り出した市民もその一端を担っていたのではないかと思います。
そして世界に目を向けると今も戦争や紛争は後を絶ちません。
だからこそ、私にできる第一歩として、シンプルに戦争は絶対にダメだというメッセージをそばにいる子供達に伝えていきたいと思います。