あたえられる人間に

少し前、生前祖父母に大変お世話になったという方から連絡をいただき、直接お会いし話しを聞かせていただきました。

約50年以上も前の学生時代の頃、家庭環境が複雑で辛かった時期に
祖父母がまるで家族のように接し、家に招き入れ、よく一緒に食卓を囲んでいたそうです。

祖父母が留守の時でも常に炊飯器には炊いたお米と冷蔵庫にはおかずの作り置きがあり、
自由に出入りしてくつろがせてもらい、その当時は本当に救われたとお話しをされていました。

その方に限らず色んな方から祖父母には大変お世話になった。という話しを本当によく耳にします。

祖父母には5人の子どもがおりましたが、家に来る子どもたちも自分たちの子どもと同じように接していたそうです。
日常的にご飯をふるまい、長期休みには皆を引き連れ映画やキャンプ、海などお出かけもしていました。

祖父は二十数年、祖母は十数年前に他界してますが、
いまもなお皆の記憶に鮮明に刻まれて感謝され続けています。

戦争も経験し苦悩と苦労も多く、また決して裕福でもなかった祖父母が
無条件の優しさでたくさんの人たちを支えてきたことは本当に素晴らしいことだと感じました。

祖父母のようにあたえられる人間でありたいと思いました。