ロシア軍がウクライナへ侵攻してから4ヵ月が経とうとしています。
いくつものある記事のなかで特に印象的でしたのが、日本国籍を持つウクライナ人の方が日本大使館で避難民としての受け入れがスムーズに行われず、現在デンマークで生活をしているという記事でした。
その方は幼い息子と高齢の母を連れ、戦禍から逃れるためにからがらポーランドの日本大使館に向かいました。
これで安心できると思ったのは束の間で国籍があるにも関わらず日本で避難民になるには保証人に加えあらゆる書類審査が必要になり、避難民として受け入れるには何ヵ月もかかると言われたそうです。
その方は元々キーウ在住で悠長に待つことも、ましてや住んでいた家に戻ることもできませんでした。
この記事を読んだときに生きるか死ぬか、命がけの切羽詰まった状態の方にまで決まりごとを譲らず、手を差し伸べることもせずとてもショッキングでした。
第二次世界大戦のときに上層部の指示を無視し、大勢のユダヤ人を救った杉原千畝さんの行動がどれほど素晴らしかったかを改めて実感しました。
現在は政府専用機で受け入れ、保証人の必要がなくなったそうですが、そうなるまでに数か月かかりました。
決まりごとは必要で大切なものですが、ときには臨機応変に対応することの方が大事な時もあると思いました。