先日、お昼休憩のときに、隣の席から
「これからの仕事はいかにAIを使いこなすかが重要だ」
という会話が聞こえてきました。
確かに今は、AIだけでなく、ネットやSNSを開けば、あらゆる情報が簡単に手に入ります。
わからないことがあっても検索すれば、効率的な答えがすぐに見つかる。
本当に便利な世の中になったと実感します。
一方で、簡単に答えが見つかることに慣れるあまり、試行錯誤しながら自分なりに工夫する時間を、知らないうちに減らしてしまっていないだろうか、と感じることがあります。
ネットの情報は、言ってみれば誰かの経験や考えを聞いているようなものです。
それだけで分かったつもりになると、実際にやってみて
「こういうことか!」と気づく瞬間を、逃してしまう気がします。
仕事で急に困ったことが起きたとき、ネットで調べた答えがそのまま通用しないことも、決して少なくありません。
そんなときに自分を助けるのは、「あの時あんな失敗をしたな」「こうしたら上手くいったな」
という、自分でやってみて身についた記憶なのではないでしょうか。
効率よく調べることももちろん大切です。
けれどそれ以上に、自分で見て、やってみて、たくさん悩むこと。
その積み重ねの中から生まれる「自分の頭で考える力」を、私は大切にしたいと思っています。
そうして苦労しながら身につけた「自分自身の感覚」こそが、
その人ならではの「引き出し」になるのだと思います。
便利なツールを賢く活用しつつも、そこに頼り切るのではなく、自分で確かめ、自分でやってみる。
そんな姿勢を、これからも忘れずにいたいです。

