私には、社会人になりたての頃にとても心に響いて、いまでも自分の行動の指針にしている格言があります。
武田信玄のことばです。
『実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差、真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり、本気でするから大抵の事はできる、本気でするから何でも面白い、本気でしているから誰かが助けてくれる』
特に【真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり】という部分は当時の自分には耳の痛い言葉でしたが、その通りだと思いました。
一生懸命に目的だけを追求しているとき、解決する為にどうすればよいかという一点しか考えていない反面、考えるのをやめたとき自分を慰める言い訳や愚痴が浮かんできます。
その当時は【自分には難しすぎる】【やったことない】【誰も教えてくれない】等の思いで頭がいっぱいでしたが、それは言い訳でしかなく、その時点で自分にできる最大限の知恵を絞って問題に向き合えば、【調べる】【聞く】【試してみる】という行動に結びつきます。
1人に聞いて分からなければ10人に聞く、1冊の本で分からなければ10冊読む、1つ試して無理ならば別の方法を試す、といった具合です。
この言葉と出会ってからは、何か問題に直面したとき、自分の頭の中に愚痴や言い訳が思い浮かんだら、それは真剣に考えていない証拠だというバロメーターになり、自分を戒める指針になりました。
常に自分を律するというのは、私にとっては難しいのですが、自分なりにいつも知恵の出る人でありたいなと思います。
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