週末に姉の住んでいる町へだんじり祭りを見にいきました。毎年楽しみにしており、今年は土曜日の朝から合流して2日間遊ばせて貰うつもりでした。向かう準備をしていた土曜日の朝、突然姉からLINEが。【旦那さんが調子が悪く救急車を呼んだ】という内容でした。かなりびっくりしたものの、その時は逆に冷静になり、どう動いたらいいのか確認してすぐに家を出ました。姉も救急車に同乗していると思い、こちらからは連絡していなかったのですが、不安が募った姉からのLINEは続きました。途中で【痙攣が始まって意識がない】と連絡が。さすがに血の気がサーっとひくのを感じました。このまま最悪の事態になったら・・と電車の中で一人、震えるほど怖くなりました。しかし沈んでいては悪い現実を引き寄せてしまう気がして『大丈夫、絶対に大丈夫』とメッセージを送り合いながら、『まだ連れていかないで』と神様に祈りながら向かいました。病院に到着すると、既に義兄はICUに入り治療中でした。姉はとても気丈で、いつも以上にしっかりとした口調で受け答えしてくれたのがとても印象的でした。精一杯気を張っていたのだと思いますが、こちらの方が安心させて貰った位でした。義兄家族は揃っており、いまから説明を受けるということだったので、3歳になる甥っ子を連れて私は姉宅で待機することになりました。パパが大好きな甥っ子なので、運ばれるところも目の当たりにし、かなりしょんぼりしていました。幼いながら大人の空気を感じ取っているんだなと感じて、そこからは切り替えていつも通りを意識しました。その後姉から聞いたところ、義兄は命に別状はなく、ある数値が異常に高くなっているのでそれを下げる物質や痙攣を止める薬を投与し、浅く麻酔をかけて眠っている状態で管を通して酸素を送っているということでした。脳や血液など隠し数値も安定しているということでしたが、連休明けまで精密検査ができないので、後遺症なども含め詳しい原因の説明は聞けないままでその日は夜を迎えました。その後、祭り関係の仲間たちが家に来てくれ、明るく冗談を言ったりしながら励ましてくれました。子供のころから仲間で私たち以上に付き合いが長いことを思うと、とても心配だっただろうと思います。それでも家族を気遣って元気付けてくれたことでとても心強く、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。翌日からも、暗くなるのはやめて普段通りに過ごそうと決め、甥っ子を連れて祭りにも行きました。その行く先々でたくさんの人が励ましてくれました。そうやって過ごしてなんとか二日がすぎたころ、病院から姉の携帯に連絡があり、義兄の意識が回復し自立して食事もとれそうということでした。その時は本当にうれしくすべての心配ごとが吹き飛んだ瞬間でした。たった2日間の出来事でしたが、突然に大切な人と会えなくなるかもしれないという事を実感し、今まで以上に一緒に居られる周りの人を大切にしたいと感じました。