その日は少し早めに家を出て、用事の前にカフェに寄りました。
朝の時間帯だったので店内は少し混んでいて、
新人らしい若い店員さんが、少し慌てた様子でレジを担当していました。
注文するときも、後ろにお客さんが並んでいたので「早く注文しないとな」と思っていたら
その店員さんが私の目をちゃんと見て、『お待たせしないように準備しますね』と一言添えてくれました。
その瞬間、忙しそうなのに“ちゃんと気持ちに余裕がある人だな”と感じて、こちらもすごく気持ちが和らぎました。
さらに、コーヒーを受け取ったときも、
『熱いのでお気をつけくださいね』と笑顔で渡してくれ、ほんの短い時間のやり取りなのに、その丁寧さや心配りがすごく心に残りました。
『この人のおかげで、今日なんかいい日になりそう』と思えるような対応でした。
たった数秒のコミュニケーションでも、人の気分ってこんなにも変わるんだなと実感しました。
ふと、私たちの仕事でも同じだなと思いました。
作り上げた成果物や数字だけじゃなく、
“どう伝えるか”“どう受け渡すか”“どんな態度で関わるか”で、
相手の受け取り方が全然変わってきます。
逆に、少しでも心配りがあると、
相手の負担を減らしたり、気持ちよく仕事が進んだりします。
今回の出来事を通して、私も一つひとつのやり取りを丁寧にしようと改めて思いました。
資料を渡すときのひと言だったり、依頼をするときの伝え方だったり、そういった小さな部分こそ大事にしていきたいなと思います。

