新しい芽吹き

みなさんこんにちは!寒くなってきましたね。お元気でお過ごしでしょうか。
先日、陶彩画家の草場一壽さんの銀座で開催された2021展示会に行ってきました。
陶彩画という言葉を初めて耳にされる方もいらっしゃると思いますので少し説明しますと、有田焼の技法を用いた焼き物の絵画です。
白い陶板に釉薬で絵付けをしては釜で焼成を繰り返すことを十数回おこない、一枚の絵を完成させるという草場さんが長年の試行錯誤と研究の末に生み出した
オリジナルの芸術です。

私は今回の展示会に行くのが2回目なのですが、コロナの影響で約2年ぶりに開催されると聞いてからとても楽しみにしていました。
コロナ禍での今回の東京銀座での展示会には、草場さんの特別なメッセージがつまっていました。

銀座といえば華やかで洗練された場所でしたが、コロナ禍で銀座は大きく姿を変えました。テナントの撤退で、かつては贅を尽くして飾り付けられていた大理石の床や壁、シャンデリアがきらめていていた天井は、今ではむき出しのコンクリートが露出し、多くのビルやお店が無機質な空間になってしまっています。

そんな床・壁・天井がコンクリートむき出しのビルを借り、そのありのままの状態を受け入れて展示をすることにこそ意味がある、と草場さんは決断されたそうです。
今回の展示会のメッセージは、
「むき出しのコンクリートを打ち破って芽吹いてくるような生命感。。。復活」でした。

私は実際にそのコンクリートむき出しの空間に立ち、美しく躍動する作品と向き合った時、とても心が熱くなりました。
自分自身にも、この2年間いろんなことがあったね。。。長かったけど今日までよくがんばってきたね。ありがとう。これからもよろしくね。と心の中で思いました。
そして、周りのいつも支えてくれている人たちに感謝の気持ちが湧き上がってきました。

今回、草場さんのアートに触れパワーを頂きました。
そして、私自身も誰かのお役に少しでも立てるよう日々精進していこうと思いました。
明るい未来を信じ、このコロナ禍をみんなで乗り越え、のちの世のためにも今の自分にできることを積み上げていきます。