私は小学生の時から、プロダンサーを目指してました。
上には上がいる芸能の世界で、小学生の頃初めて事務所の社長に
芸能界ってすごく厳しい世界の中でプロになるってことは
何かで1番になること と教えられました。
レッスン生の中で、自分がライバルに一番負けないってものは何か。
少人数の生徒の中で1番になれない人が、競争社会で1番になれるわけがないと
小学生ながらすごく心に響きました。
その時私はダンスが得意だったので、めちゃくちゃダンスを練習しました。
その言葉を信じてきて事務所で、一番ダンスができるのは私だからと
ダンスの仕事があるとまず1番にお声がかかるようになり、
ある大きなライブのオーディションを受けることになりました。
でも、いわゆる出来レースで、出演メンバーは決まってる形上オーディション。
決まっていたのは、ダンス専門卒の子、前回出演された経験者で
私はいいなーと思っているだけのただのダンサー。
メンバー決まってると言われてるのに、 何のために頑張るの⁇ て思いましたが、
専門生だからダンスが上手い、表情がいい とか、ありきたりな回答で
決まってたので、もしかしたらその結果を覆すことが出来るかもしれない。
ただその1曲を多くステージに上がるために、踊らなくてもいい曲を本気で練習し、
オーディション当日、最後の5名で名前が呼ばれ、
人生で初めて、なにかを覆すことができた事、
きっとできる、変わるかもしれない という根拠のない可能性を信じて
全力でやってきてよかったと思いました。
でもそれには自分の中で、人生の転機というきっかけがあって、
19歳になる1週間前にトラックに挟まれる事故で友人を亡くし
普通に生きてても、明日生きてるとは限らないということを
20歳を無事に迎えた自分が初めて、人の死で教えられました。
生きたくても生きれなかった子、
私が受かったことで、最初決定していた枠から外れてしまった子。
全部全部、背負っていくまではいかないけれど、
私以上に本気でやりたかった子がたくさんいたことは事実で
出来なかった子がいる中で幸いにも選ばれたのなら、
曖昧でなんとなくで終わらせるのでなく、少なくともその子の分も努力したい。
今に置き換えたときに、 foritの中で誰にも負けない1番はなんだろう
オーディションみたいに答えもゴールも見えてる短距離走でなく
正解もゴールも、なかなか見えない長距離走ですが、
今、私の目先の目標として、その答えを探したいなと思いました。
★G★