私の母の実家は滋賀県の山奥にあります。
自然豊かなところで、夏はエアコンがいらないほど涼しく、
街灯もほとんどなく、夜は満点の星空が見れます。
私が幼いころ、母が仕事の時は、よく預けられていて
夏は沢蟹をとったりカブトムシとりに連れてってもらったり
冬には焼き芋をしてもらったり、今の時代には考えられない貴重な体験を
たくさんさせていただきました。
いつしか私は母の実家が一番何もかもリセットできる大切な場所になっていました。
そんな母の実家も祖父の姉が住んでいたのですが、急に亡くなってしまい、
空き家にになることになりました。
家族で貴重品などの整理をしに行ったのですが、
戦後間もないころの写真から、祖父の幼少期の写真、
そして母の幼い写真や私たち兄弟の写真まで大切に残されていました。
この母の実家で過ごした時間は本当に私たち家族にとって
とても大切なものであったんだなと改めて思いました。
もう私たち家族が知るかぎりでも100年以上建っている家なので、
空き家になると壊れてしまうのは時間の問題です。
一日でも長く、母が生まれ育った大切な場所を
私と兄で維持できたらなと思いました。
今年で28歳になりましたが、家族はもちろん、自分の周りの人が大切にしているものを
一緒に守れるようになりたいと思いました。
以上です。
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