ある映像から学んだこと

先日、YouTubeである報道番組の特集映像を見つけました。

7年ほど前の映像だったのですが、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」の

主役・シンバの子役を決めるオーディションや稽古風景を取材したもので、

何百人もの応募者の中から最終的にわずか10人に絞られた子ども達が

半年間、役を勝ち取るために奮闘する内容でした。

その中に、ある9歳の男の子がいたのですが

その子はお芝居をしたことのない素人で、10人の中で唯一舞台への出演経験もなく、

稽古を始めた当初は、いつも自信がなさそうな立ち振る舞いで

経験豊富な周りの子役たちのレベルには到底追いついていませんでした。

「世界一のシンバになる」そんな純粋な夢と目標を掲げ、

一生懸命に何度も何度も練習を重ね、吸収していく力が半端じゃありません。

いつも前向きな姿勢に大人ながら見習うところが沢山あります。

 

開演まで11日、通し稽古が行われる強化合宿に参加することに。

しかし実際大人に混じりお稽古できるのはわずか数人で、毎日先生に指名された子役のみが参加できます。

悔しさや焦りを感じながらも、今自分にできる最大限のことを見つけ、練習に励みます。

日に日に自信がついたようで顔つきがどんどん頼もしくなっていくのが目に見えてわかりました。

そんな合宿の最終日、名前を呼ばれ、お稽古に参加することができました!

ようやく皆と同じスタートラインに立てたのです。

お金をいただく以上、努力しただけではプロとして通用しない厳しい世界です。

残念ながら、この映像の中では舞台に出演することはできませんでしたが、

その1年後に努力が実り、ついにシンバとしてデビューできたそうです。

 

大人になるにつれ、夢や目標を掲げてもつい後回しにしてしまったり、あきらめてしまいがちですが、自分の欠点や弱みを認めて進化していく姿が本当にかっこよく勇気をもらいました。

 

Y