思うは招く

これは、植松さんがお母さんから教えてもらった大切な言葉です。
思ったらそうなるよ、思い続けたら叶うよ、という意味です。

植松さんは子供のころから宇宙やロケットが好きで、おばあちゃんから「お金があったら貯金をしないで、本をたくさん読んで知識を頭に入れなさい。知識は価値が変わらないし、誰にも奪われないから」と教わり、宇宙やロケットの本を買ってたくさん勉強して、将来はそういう仕事をしたいと思っていました。

しかし学校の先生には「そんな夢みたいなことばっかり言ってないで、ちゃんと勉強しなさい。今勉強しないと、いい学校には行けないし、いい会社にも入れないよ」と言われました。
植松さんが「いい会社ってどういう会社ですか?」と聞いたら「安定していて、楽できて、お金がもらえる会社だよ」と教えてくれました。
それを聞いた植松さんは「勉強したら能力が身につくものなのに、楽するために勉強するのはおかしくない?」と納得できませんでした。
さらに先生には「宇宙なんてものはすごくお金がかかるし、頭がよくないとできない。お前には無理だよ」と言われてしまいました。

植松さんは、できそうな夢しか見ちゃダメなの?今できないことを追いかけることが夢じゃないの?
お金があれば何でも手に入るけれど、欲しいものが買えたり食べたいものが食べられるのは誰かが作ってくれているから。
お金があって得られる夢は、誰かがしてくれるサービスで、だったらできないことをできるようになることが人として素晴らしいことなんじゃないかと考えました。
しかし、その話をしても「どうせ無理」とか「なにそれ自慢?」と言われ、自信をなくしてしまいました。

そうやって夢を否定されてしまった人は夢も自信もなくしてしまい、誰かを傷つけたり、努力している人の邪魔をしてしまったり、何かを奪うことでしか自信を取り戻せなくなってしまいます。

そこで植松さんは「どうせ無理」をなくせば、いじめや暴力、戦争がなくなるかもしれない。だったらできないと言われる宇宙開発をやってみよう!と思い、取り組みました。
そして現在、北海道で工場を経営し、世界で三つしかない宇宙の無重力状態を再現する実験装置を持っています。

この話を初めて聞いたとき、とても感銘を受けました。誰かが夢について語ったときも、笑ってしまったりした自分が恥ずかしくなったし、
もしかしたら自分も何かできるかもしれない。何歳になっても何かできないことがあったら挑戦してみるのもいいかもしれないと、力をもらいました。

植松さんのお話は動画がyoutubeに上がっています。
ここにはお話を全て記載できなかったので、ぜひ一度見てみてください。
ユーモアがあって、植松さんの人の良さも感じられる内容です。

 

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私もこれから「どうせ無理」をなくして、「思うは招く」の言葉を胸に日々過ごしていきたいと思います。