先月、実家で17年間一緒に暮らしていた犬が亡くなりました。
私が中学2年生のときに飼い始めて、毎日一緒に散歩をし、遊んで、寝て、本当に家族の一員として過ごしてきました。
社会人になってからは実家を離れて、
なかなか会う機会も減り、久しぶりに会う度に、だんだん耳が遠くなり、目が見えづらくなり、足腰が弱っていく様子が少しずつ分かるようになりました。
ご飯は食べているのに痩せ細っていき、歩く姿もふらつくようになっていて、会うたびに「もしかしたらこれが最後になるかもしれない」と、心の中で覚悟をしていました。
そんな中、先月「もう危ない」と連絡を受け、急いで実家に帰りました。
私が到着してから数時間後、静かに息を引き取りました。
最後に会えたことは本当に幸いでしたが、やはり現実を受け止めるには大きな喪失感がありました。
犬も人間と同じように命があって、感情があって、時間が流れていますが、寿命は人間よりもずっと短くて、必ず先に旅立ってしまいます。
今回の出来事を通して、「命の有限さ」と「時間の尊さ」をあらためて実感しました。
私たちはいつも、身近な存在に対して「また今度」、「いつでもできる」と思いがちです。
ですが、それがある日突然できなくなってしまうこともあります。
だからこそ、今ここにある時間、そばにいる人との関わりを、意識的に大切にしていくことが必要だと強く感じました。
仕事の中でも同じことが言えると思います。
一緒に働く人との信頼関係や、目の前の仕事に向き合う姿勢、自分自身が過ごしているこの時間。
その一つひとつを丁寧に捉えていくことが、後悔のない働き方、生き方につながるのではないかと思います。
今回の経験を、悲しみとして終わらせるのではなく、前向きな気づきとして、これからの日々に少しずつ生かしていきたいと思います。