先日、テレビを見ていたら実話を元に描かれた絵本の話をしていました。
その絵本がたまたま数日前に本屋さんで気になって手に取った絵本でした。
”バスが来ましたよ”という絵本で、病気で視力がだんだん失われて失明してしまった方に周りで実際におきたことを描かれたものです。
その方は、仕事に向かうのにバスに乗らないといけなくて職場と同じ方面の小学校に通っている、当時小学生だった息子さんが小学生の間は付き添ってくれていたそうですが、卒業を迎えた春「これからは一人でバスに乗らないといけない」
バスが来たことに気が付けるだろうか。一人で乗り降りできるだろうか。不安でいっぱいの中バス停でバスを待っていました。
そんな時「バスが来ましたよ」という声とともに、小さな手で背中を押してバスまで誘導してくれた子がいました。その日だけかと思っていたら、次の日もその次の日も毎日毎日声をかけてお手伝いをしてくれたそうです。
その子も6年生になって卒業を迎えると、また一人でバスに乗らないと。という気持ちでいっぱいの中、次の日も変わらず「バスが来ましたよ」の声とともに背中を押してくれました。
その子がまた卒業したら、また別の子、時にはいつもお手伝いしている子がお休みの日は別の子が声をかけてくれて、という小学生の子たちが自発的に繋いできた思いやりと優しさのリレーのお話です。
”困っていたら助ける”なんて、小さい時から教えられて育ってきてる人が多いけど、実際行動に移すのは実は結構難しくて。
でも、この絵本を読んだら、少しの勇気と優しさで助けられる人がいると思って行動にうつせる人になりたいなと思いました。
K