特別な年明け

毎年、新年を迎えると思い出す大好きな祖父との別れ。
あれから6年の月日が流れましたが、今年無事に七回忌を終えることができました。

これは悲しいお話ではありません。
ユーモアたっぷりの祖父との思い出はいつも温かく優しいものに溢れていました。地元中をドライブしたり、ザリガニ釣りや山菜採りを教えてくれました。長期の休みは必ず泊まりに行き、料理上手な祖母のご飯をお腹いっぱい食べて体が真っ赤になるほど熱い祖父特性の熱湯風呂で体を温めて、祖父作曲のでたらめな歌を聞きながら笑ったことがまるで昨日のことのようだと家族で盛り上がったくらいですから。

祖父を見送った日のことは鮮明に覚えています。
こじんまりと行う予定だったにもかかわらず、予想を遥かに超える多くの人が祖父に花を贈ってくれました。祖父がたくさんの人を愛していたこと、そしてそれに応えてくれるたくさんの人がいたことを誇りに思います。私は祖父と同じ人生は歩めませんが、祖父が小さな身体で教えてくれた溢れんばかりの愛情を持って自分らしい人生を謳歌したいなと決心した、特別な日のそんなお話です。

 

「人間槍を出せは槍を出してくる。盾を出せば相手も盾を出してくる。
だから何も持たず自然に生きる。優しく、優しく」

親愛なる祖父の人生の言葉を胸に。sgmt